Web業界で働いている方で、副業を考えている方に向けての記事になります。
2022年の副業事情
本業でWeb制作会社でフロントエンドエンジニアとしてだったり、テクニカルディレクターとして業務に携わっています。
勤務している会社では副業がOKではあるのですが、当然本業に影響があってはいけません。
本業の勤務時間外での対応、もしくは休日の時間を使っての対応になります。
2022年に行った副業の概要は下記のとおりです。
- 目標にしていた本業以上の収益は達成できず(瞬間最大風速という意味でひと月だけでいえば超えましたが、ただ売上がまとまっただけ)
- 仕事仲間はふやせず、単独で提案から計画、設計から構築、ローンチを単独で行う
- 本業とは別軸のお仕事というよりも延長のお仕事ということで自分自身の幅は広がらなかった
- とはいえ地域の中小企業の方からお仕事を貰えるのは新鮮で、楽しかったのは事実
- 2022年6~8月頃体調不良爆発。単独案件のためしんどさが乗算。
- ランニングコストがっつり、運用を一緒に行えなかった。
といった感じで、本業でフル稼働していたため「プライベートの時間を削減するしか副業が成立しない」「作って納品、納品して終わってしまう」という副業事情でした。
副業としてWeb制作を請ける流れ
完全に新規の方からのお仕事は今期はありませんでした。というのも「知り合い」からお仕事を請けることが中心です。
下記のような流れでお仕事を請けることが中心ですし、「初めての方」からは相談はあれど一緒にお仕事をするということはありませんでした。
- なにかしらお互いに行っている仕事内容を把握している
- こちらからお仕事を依頼したことがあり信頼関係を築いている(Web業界ではなく、他業種)
- 相手からWebサイトの相談を受け、どのようなことができるか、お手伝いができそうなのかを軽く会話する
- 相談内容を解決するとしたらどのくらいの期間と費用がかかると概算を軽く話す
- その条件で良い、ということで改めてヒアリングをさせていただく
- ヒアリングで与件をまとめ、詳細なお見積り及びご提案
2022年はこのような流れが全てで、完全なるご新規の方とはお仕事をする機会がなく、そうした新規開拓という意味ではなかなか進展がなかったというのは反省点です。
上手に副業をやる、は諦めて気合と根性で仕事をしてしまった
必要以上にマージンを取ることも、安売りすることもしないということもありしっかり稼働していました。
つまり、本業と同等のお仕事をするから本業と同等の費用をいただける方だけとお仕事をさせてもらっていたのですが、当然大変です。
副業を行う場合、準委任契約はできずに請負契約が中心になってしまうので納品成果物をベースに売上が発生する形を取りましたが、当たり前ですががっつり時間を取られました。
本業を定時に終わらせることができてもすぐに副業に取り掛かる、という働き方をしていました。
- 本業で月残業時間がほとんどなくても業務時間外(平日20時以降、もしくは休日)副業で月80時間稼働するような設計をしていた。
- 休日も行うという設計をしていたため巻き返しをするには真夜中やプライベートの大切な時間を削るしかない
- 本業で残業として月80時間稼働するのと副業で夜や休日に月80時間稼働するというのはまったくしんどさが違う
大企業病になっていたことに反省
大企業かどうかは定義が曖昧ですが、今の自分は企業(所属企業、お世話になっているクライアント含む)に依存をしている形で「RFPからのサービスデザインでプロジェクト計画プランニングカスタマージャーニーKGIKPIUXCXDX改善ユーザートレンドアナリティクスデジタルマーケティングうぇっぶ」みたいななんだか日常会話で出さないような単語ばかりを使って、それもクライアント含めてそうした言葉が共通言語のようになっていましたが、地方のお仕事や中小企業の方や個人事業主からお仕事の相談をされるとき、「優しい言語化」ができていません。
副業でWebサイトを構築するときにプロジェクト計画にどのくらいの期間を。。。とか話したところでクライアントからしたら「とっとと作ってとっとと納品してほしい」と思われた方も居たかと思います。
つまり、大企業とのお仕事のように「絶対失敗しない石橋を叩いて渡るような仕事」を副業でもしてしまっていたことでガンガンにお仕事を回して、ガンガン改善していく、みたいな自分がやりたいビジネスモデルと正反対の「ウォーターフォール型」のお仕事をしていました。
今期はアジャイル型でお仕事ができればいいなぁと思っています。
2023年の副業スタイル
とはいえまだ「2022年度」は終えていないのと現在進行形のお仕事はしっかり行うものの、以下のようなスタイルでお仕事をしたいと考えています。
- UX(ユーザー体験)デザイン・アジャイル開発・未来思考のアプローチを取り入れる
- 顧客体験の改善
- 一緒にクリエイト。丸投げ案件は請け負わない。
- インタビューを行う
- サービスデザインから運営に一貫性を持たせるためのロードマップを作る
- とっとと作るWebサイト
- 設計・デザイン(ビジュアル)をコツコツやるのではなく動くサイトを作る
- そのためにWordPress(CMS)でとっとと作る
- とにかく作って改善、数値を見て改善、を繰り返す
- プロジェクト計画より運用設計を重視するためにWebサイトを作っていく体験を顧客を巻き込んで行う
- イニシャルコストを少なくしてランニング、パートナーとしてともに価値を創出していく