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Webサイトをリニューアルするときに考えるべきこと【CMS編】

キーボードの前で寝る猫 Web

Web制作を生業にしているとほぼ必ず相談されることが「ホームページを作りたい」でもあるのですが、歳を重ねるにつれて民間事業者や個人事業主の方々にお世話になることも増えてきます。
クリニック、飲食店、大工、塗装業者、ガス水道電気、そしてラーメン店。

そんな方々とお話をしていると、「ホームページを作ってもらったのはいいけど、運営が分からないし古いまま」という相談がとても多いです。
そして、「リニューアルしてもらうとシステムのせいでお金がものすごくかかる」ということでリニューアル自体諦めている方が結構います。

そんなわけで、リニューアル前に考えるべきこととCMS(コンテンツマネジメントシステム)の注意点をまとめていきたいと思います。

CMSを利用したホームページを作るときに考えておくべきこと

これから作りたい、と考える方に向けて「大前提」の考えるべきことを書きます。

  • 更新頻度
  • 誰が更新するのか
  • 更新したいコンテンツ
  • 欲しい機能を実装するために既製のCMSをカスタマイズが必要

ホームページを作るときにはWeb制作を得意とする業者さんに色々と「期待」を広げてもらい、そして実現してもらうとは思うのですが、上記の事柄を失念していると「作ったのはいいけど、誰も更新しないのにたくさんの機能を実装した「CMS」を導入した結果、次回リニューアルに向けてとても面倒くさいことになりかねません。

見た目(デザイン)を変える程度であればいいのですが、ホームページとしての機能もあわせて改修したいということであれば検討事項が様々あります。

そもそもリニューアルが必要かどうか検討

ホームページのリニューアルは結構たいへんです。
家具家電を買い替えるという感覚ではできません。その理由は「データ」を取り扱っていることと「データ」を管理している「システム」が絡むからです。

リニューアルにあわせて「いまのCMSが使いにくい」という理由でCMSを変更しようというのもよくある流れではあるのですが既成のCMSをカスタマイズしてしまっているとかなり大変になります。特に、様々なツールと連携をして、CMSで一元管理したい、みたいなことはよくあるのですがそうしたカスタマイズをしてしまっていると結局のところ別なCMSへ移行する際に再度カスタマイズが必要、となります。

カスタマイズをごりごりにしたCMSを含めてリニューアルを行うことで「新規にホームページを作ると同等、もしくはそれ以上の費用」が発生する、ということがあります。

機能確認を必ず行う

ホームページとして備えている機能はどのようなものがあるのか、必ず確認しておきましょう。
また、それらの機能を実現するためにCMSがどのくらい関わっているのか、データの取り扱いはどのようになっているのかは必ず確認が必要です。
アクセス解析や広告管理、レポート作成の機能程度であれば昨今のCMSであれば大きなカスタマイズが必要としていませんが外部サービス・ツールと連携をしていると非常に危険です。

小規模サイトやブログタイプであればあまり気にしない

とはいえ、小規模(十数ページ)のホームページやブログのようなWebサイトであればそこまで気にする必要はありません。
様々なコンテンツやサービスを持ち、数千ページの管理や様々なデータを管理して会員登録やログイン機能があるようなWebサイトであれば考えることはたくさんありますが、小規模サイトという形をとっているホームページであれば極論「なんとかなる」ということが多いです。

個人的には小規模であり、事業主側が運用しない、更新頻度が少ないのであれば「CMS」でコンテンツを管理する必要もないのかなと考えます。

大規模サイトやサービスサイトであれば徹底的に考え抜く

どうしてもCMSを含めてリニューアルをしたい、という与件の場合は以下のような事柄もついてまわってきます。

  • カスタマイズ性
  • 生産性向上
  • 品質管理
  • データ管理(個人情報など含む)
  • 外部ツール・サービスと連携
  • MA・BIツールとの連携
  • 強固なセキュリティ

特に外部ツールやサービスとの連携、MA・BIツールの連携が鬼門です。
既存のCMSをカスタマイズした上でこれらツールの管理までしているというのは本来のCMSの機能を超えたものです。CMSはあくまでも「コンテンツを管理するためのシステム」であるため、様々なデータをこねくり回して管理をするということは既成のCMSにはない機能であることがほとんどです。

もちろん、そうしたツールとの連携をパッケージ化したCMSなんかもありますが、残念なことに「独自のカスタマイズ」をしたCMSである場合は更にカスタマイズを重ねたCMSに移管するということになります。

まとめ

小規模サイトであればCMSを含んだリニューアルでも、大事になりにくくもありますが既成のCMSをカスタマイズしまくっているような大規模なサイトである場合は簡単な話にはなりません。

リニューアルではなく改修で済めばいいのですが、反省を踏まえてCMSを含めたリニューアルをする場合は「改修し続ける」+「運用し続ける」ことができるWebサイトを制作してくれる専門家に依頼をしましょう。

           

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ma-san(鈴木正行)
テクニカルディレクター / Webデザイナー

「ma-san」の中の人。東京都・千葉県・宮城県仙台市を中心に企業のWebデザイン/マーケティング/IT戦略のプランニングからWebサイト構築・運用をしています。
「Webサステナビリティ・Webアクセシビリティ」を中心に、「変わりゆくWebと共にサービス・サイトを改善していくこと」を重視します。
当サイトではお仕事のご相談からナレッジシェアを中心に活動していきます。

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