こんにちは!
「アクセシビリティカンファレンス千葉2025」に参加してきました。
と言っても現地に行ったのはいいけれど、途中体調が悪くなりトイレへ駆け込むという子供か!みたいな状態になり、途中からオンライン参加に切り替えたりして個人的にはちょっと悔しい。
今回のテーマは「始めるから、広げるへ」。さまざまな立場の登壇者が実体験をもとに語ってくれたのですが、それぞれのセッションに“共通の学び”が浮かび上がってきました。
この記事では、各セッションごとに内容をまとめるというより、全体を通してどのようなことが学べたのか、キーワードになり得るのかという整理をしつつ、全体を通して見えてきたアクセシビリティ推進のヒントをまとめてます。
まずは「やってみる」の熱量
「千葉にはコミュニティがない。だから不安だけど作ってみた」と語ったオープニング。
ここで示されたのは、仕組みや正論より先に必要なのは“始める熱量”だということでした。仕組みは大事ですが、人の体温がなければ他の人は動きません。
セッションごとに気になったキーワード
- 「全員でやる」は現実的ではない
- 相手の“大事”と自分の“大事”は違う
- 無理に戦わず、少しずつ“元気玉”のように力を分け合う
- 一歩目(診断や勉強会)で止まると“安心の墓場”になる
- 二歩目は、仕組みに落とし込んで日常に組み込むこと
- 「For」ではなく「With」。当事者と一緒に作る
- 平均値ではなく、極端なユーザーの個性から設計する
- お客様と“会話”しながらアクセシビリティを組み込む
- 社内文化として「全員で見る目を養う」
- 外部の知見を借りて始める
- 仕組みとシステムで“続ける”
- アクセシビリティを“対応”ではなく“品質”にする
- 障害者を“守る対象”ではなく“戦力”として見る
- 「助ける」意識を手放すことで関係が軽くなる
- 需要はあるのに、アクセシビリティをサービスとして出している会社は少ない
- 個人の熱量→有志→サービス化へ進める流れがよくあるストーリー?
- 経営判断が鍵であり、壁である
全体を通した学び
ここまでの内容をつなぐと、以下の共通点が浮かび上がってきます。
1. 全員を巻き込もうとしない
「アクセシビリティは全員で取り組むべき」——正しいですが、最初からそれを目標にすると苦しくなります。まずは衝突のない領域で協力を得る。続けるうちに広がっていく。ただし辛いかもしれない。無理をしなくてもいい。
2. 二歩目を意識する
診断や勉強会など“一歩目”は比較的簡単。でも、レポートやガイドラインが眠ったり、勉強会が一過性で終わったりするのは典型的なあるある。
重要なのは仕組みに落とし込み、日常化する二歩目。これが“広げる”の正体でした。
3. 会話が文化を育てる
社内外で「会話」を繰り返すことが、文化形成につながります。
「お客様と作る」姿勢や「全員参加チェック」が好例です。対話が続けば、アクセシビリティは“押しつけ”ではなく“当たり前”に近づきます。
4. 特権や立場を自覚する
「自分がアクセシビリティに気づけたのは偶然であり、特権があるのになぜ?」という視点が紹介されました。
この自覚は、強い言葉で押すのではなく「一緒にやろう」と言いやすくなる気がします。広げる人にとって欠かせないマインドです。
5. 「助ける」から「一緒に」へ
障害者を「助けるべき存在」と見ると、対等な関係になれません。
「助ける」という考えを手放すと、戦力として対等であるという視点が生まれ、関係は軽くなるかもしれない。これは職場でもプロジェクトでも通じる発想でした。
6. 発信してある状態をつくる
「Webにないものはない」はこのWebにおける問題として印象的でした。需要があっても表に出さなければ届かない。社外への発信は、“広げる”ための不可欠な要素です。
まとめ
今回のカンファレンスを通じて強く感じたのは、アクセシビリティを広げるために必要なのは**「全員を動かす力」ではなく「分け合う文化」**だということです。
一歩目を仕組みに落とし込む二歩目。
全員ではなく、できる人とできるところから始める。
お互いの大事を重ね合わせ、会話を続ける。
そうして気づいたら、「全員がそれぞれのやれることをやっている」状態になっていく。
これこそが「始めるから、広げるへ」の道のりだと感じました。
そして何より、広げること自体がすごい挑戦です。
千葉で始まったこの一歩は、きっと良い未来につながっていくはずです。
余談
登壇した企業さんのほとんどが新たな仲間を募集しているらしいので、アクセシビリティやりてえな〜って思ってる方々は確認してみるといいかもしれません。というか、この場は一緒にアクセシビリティに取り組めるメンバーが作れる!というのがメインだったかもしれませんね。






