【3つの学習法で解説】なぜ日本からイノベーションが生まれにくいのか?

メモ書き
この記事は約7分で読めます。

こんにちは!

今日は「日本社会にイノベーションが生まれにくい理由」について書きたいと思います。
ただの愚痴や批判ではありません。今回は、機械学習の視点から考えてみようという話です。

「え?AIの話って関係あるの?」と思った方もいるかもしれません。でもこれ、実はすごく関係あるんですよ。

というわけで、ちょっとお付き合いください。


一般的な学び方は「教師あり学習」

まず、機械学習には3つの学び方があります。
「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」の3つです。

これ、難しく聞こえるかもしれませんが、ざっくり言うとこんな感じです。

  • 教師あり学習
    正解があって、それを教えてもらいながら学ぶ方法です。
    たとえば、九九を覚えるときや漢字テストをするとき。正解が決まってますよね?
  • 教師なし学習
    正解がわからないけど、パターンを自分で見つける学び方です。
    たとえば、赤ちゃんが「これはリンゴだ!」と理解する時みたいなものです。誰も教えてないのに、「あ、この丸くて赤いのはだいたいリンゴだな」と気づきます。
  • 強化学習(教科学習)
    試行錯誤しながら最適な行動を探していく学び方です。
    たとえば、ゲームの攻略ですね。「このステージは右に進んだ方がいいな」と、失敗しながら最適解を探していくイメージです。

参考:
機械学習の種類と特徴 – 富士通公式サイト


日本社会は「教師あり学習」だらけ

ここからが本題です。

日本の学校教育や会社での仕事は、ほとんどが「教師あり学習」です。
正解が決まっていて、それを覚えて実行する。

たとえば、受験勉強。
決まった問題集を解き、過去問をやり、偏差値で評価される。まさに「教師あり学習」です。

職場でもそうです。
「上司に言われたことをきちんとやる」「前例を踏襲する」「失敗しないように注意する」
これは、まさに『教師あり学習』の典型的なパターンと言えるでしょう。

参考:
日本の教育と模倣学習について – 慶應義塾大学出版


なんで「教師あり学習」が多いのか?

理由は簡単です。

「コスパがいい」からです。

高度経済成長期みたいに、右肩上がりで成長していた時代は「成功パターンを真似すれば儲かる」という状況でした。
だから、「成功事例を学べ!」という学び方が有効だったんです。

たとえば「トヨタ式カイゼン」とか「PDCAサイクル」とか、そういうのですね。
真似すれば成功するから、みんな安心して同じことをやりました。

BtoBで提案をするときも成功事例や他社事例を提示しないと話にならない、なんてことはよくあります。

参考:
トヨタ生産方式 – Wikipedia


問題は「時代が変わったこと」

でも、今は時代が違います。

スマホが普及し、AIが進化し、何でもデジタル化して、社会の変化がめちゃくちゃ速くなりました。

過去の成功パターンが、今は通用しません。

それなのに、日本の教育や企業は「教師あり学習」に偏ったままなんです。
これが問題です。

参考:
VUCA時代とは何か? – 日本能率協会


「AIと人間の違い」を知ると見えてくる

ここで重要なのが、AIは「教師あり学習」がめちゃくちゃ得意だということです。

データを大量に食わせれば、AIはどんどん精度を上げていきます。
翻訳とか、顔認識とか、そういうのですね。

でも、「教師なし学習」や「強化学習」はまだまだAIは苦手です。
これは人間のほうが強い。

参考:
教師なし学習とは? – IBM公式サイト


日本のホワイトカラーが危ない理由

アメリカでは「ホワイトカラーの8~9割がAIに仕事を奪われる」と言われています。実際、マッキンゼー・グローバル研究所の報告によると、2030年までにアメリカのホワイトカラー職の約60%が自動化可能な業務を持つとされ、業務内容の大幅な見直しが求められています(参考:McKinsey & Company – Jobs lost, jobs gained)。

なぜ、こんなことになっているのでしょうか?
ホワイトカラーの仕事は、「教師あり学習」に頼りすぎてきたからです。

「マニュアル通りにやる」「過去の事例を踏襲する」
これならAIの方が速くて正確です。

参考:
AIによる仕事の自動化 – マッキンゼー・グローバル研究所


「イノベーションが生まれない理由」はこれ

日本からイノベーションが生まれにくいのは、「教師なし学習」と「強化学習」が圧倒的に足りないからだと言われています。実際、グローバル・イノベーション・インデックス(GII)では、日本は研究開発費や特許数では上位にいるものの、革新的なスタートアップや新規ビジネスの創出では後れを取っていると指摘されています(参考:Global Innovation Index 2023).

また、日本の教育システムはOECDの調査でも「知識の詰め込み型」と評価されており、探究的な学びや創造的な思考を促す教育が少ないとされています(参考:OECD教育レポート).

こうした背景から、イノベーションを生み出すための「教師なし学習」や「強化学習」の実践機会が不足していることが課題となっています。

イノベーションって、未知のパターンを発見することです。
たとえば、スティーブ・ジョブズは大学でカリグラフィー(文字のデザイン)を学びました。
これがMacの美しいフォントに繋がった。まさに「教師なし学習」と「強化学習」の成果です。

参考:
スティーブ・ジョブズの卒業式スピーチ – Stanford University


権威主義と「思考停止」

日本には「権威主義」的な価値観が根強いです。

これは様々な調査からも示唆されています。たとえば、エデルマン・トラストバロメーター(Edelman Trust Barometer)2023年版によると、日本は「政府やメディアへの信頼度が低いが、従順に従う傾向が強い」という特徴があると指摘されています(参考:Edelman Trust Barometer 2023).

また、文化心理学の研究では、日本は「集団主義」と「権威尊重傾向」が高い国とされており、組織や社会の中で上位者の意見を疑わずに受け入れる傾向があることが分かっています(参考:Hofstede Insights 日本文化の特性).

「政府が言っているから正しい」「マスコミが言っているから正しい」「専門家が言っているから正しい」 安心したくなる気持ちはよく分かります。でも、それが思考停止につながる危険もあるんですね。

参考:
権威主義とイノベーション阻害 – Harvard Business Review


とはいえ、「教師あり」が悪いわけじゃない

「教師あり学習」が悪いと言っているわけではありません。
むしろ、基礎を学ぶには必要です。

九九を覚えなきゃ計算はできませんし、交通ルールを知らなきゃ運転できません。

でも、時代が変わってきたなら、学び方も変えないといけません。


というわけで、まとめます。

これからの時代は、「教師なし学習」と「強化学習」が本当に大事になります。

ただ、「自分で考える」「試行錯誤する」だけでは、何をすればいいか分からなくなることもありますよね。

そこで、具体的に取り入れやすい方法をいくつかご紹介します。

1. ビジネス書だけでなく「異分野の本」を読む

例えば、経営者でも哲学や美術史の本を読んでみる。違う分野の知識が新しい発想を生みます。

2. 「プロトタイピング」を習慣化する

アイデアが浮かんだら、まず形にしてみる。完璧を目指さず、まずは簡単なモデルやラフ案でいいので作ってみると、思考が動き出します。

3. 小さな実験を繰り返す

「これをやったらどうなるかな?」という小さな挑戦を日常に組み込む。SNSの発信でも、料理でも、新しい会話の仕方でもOKです。

4. 振り返りの時間を持つ

「なぜうまくいかなかったのか?」を考える時間を意識的に作る。試行錯誤は失敗しっぱなしだと続きません。振り返りが重要です。


焦らなくても大丈夫です。まずは「正解のない学び方」に少しずつ慣れることから始めてみましょう。

最初は怖いかもしれませんが、「失敗しても大丈夫」と思える環境を自分で作っていくことが、新しい時代を生き抜く大きな武器になります。

タイトルとURLをコピーしました