我が子が2025年から高専に入学することになり、2025/02/16の段階で一安心しているところです。
この3年間、とにかく辛く大変だったのと、色んな情報に翻弄されたり、同じ悩みを分かち合うことができる第三者(夫婦だけだと安心ができない・・・!)がおらず、安心材料が揃わないため疲弊し続けていました。
今後、お子さんを高専に入学させたいという親御さんに向けて、私のほうで意識したことをメモしておきますので参考にできるところは参考にしていただければと思います。
推薦を狙ったほうが絶対に良い
高専向けの塾等、一貫して伝えていることは「推薦は受かったらラッキーと思え」ということなのですが、私にはそう思えませんでした。というのも、高専によりますが推薦で入学できる人数は入学者の半数前後、かなりの割合です。
推薦を狙えるのであれば狙うべきですが、推薦を受ける上で大前提があります。
- 高専によって評定基準や条件が違う(例:3年次の評定でのみ判断する高専、2年次から、1年次からの評定で判断等)
- 評定が推薦を受けられるギリギリであれば「受かってラッキー」、オール5(評定45)もしくは近い数値を狙えるのであれば推薦を狙う
- 小論文や入学希望理由を作文で事前に提出する必要がある高専がある
- 英検、数検準2級等を取得で加点になる(ならない高専もあるかもしれないが、調べた高専は加点対象だった)
- 簡易的な試験(数学等)がある高専がある
- 評定と面接のみの高専がある
希望する高専の推薦条件や内容を把握しておきましょう。
推薦合格した子どもの状況(調査書から抜粋)
- 対象となる3年次の評定オール5(評定合計45)、2年次は評定合計42(5教科は国語のみ4)
- 英検準2級取得、数検3級(準2級は諸事情で受けられず…)
- 学級活動、生徒会活動、学校行事等で実行委員長、評議委員長や代表など調査書に書いてもらえる活動複数(リーダーシップをアピールできるもの)
- 理科作品展科学論文、作文コンクール等、内申書に書いてもらえる受賞歴複数
- 3年間無遅刻無欠席
あくまで参考ではありますが、個人的には子どもとして最大限頑張った成果だったので自信を持って推薦試験を迎えることができました。
評定を取りやすい中学校に通わせる
ここが親としてできる最大限の努力というか、中学入学前から考えていないと難しいかもしれませんが、評定を取りやすい中学校をおすすめします。
つまり、私立の中学校等優秀な生徒さんが集う中学校はおすすめできません。
優秀な生徒さんが集う中学校ということは全体のレベルが高く、それ故に試験も難しいとか、優秀な生徒たちに囲まれて埋もれてしまう可能性があり、それ故に「評定3以下」を取る可能性が高くなるからです。
また、中学校によっては特殊な教師がいたりして、一例でいうと「国語のテストで95点を取ったり、提出物も忘れずに出していたのに作文コンクールや習字で受賞していないから3にした」という個人的にかなり理不尽な評定を下す先生がいる場合、厳しいです。
我が子が通っていた中学校にも似たような教師がいて、3とは言わないものの上位5位以内というテスト結果でも4、テスト結果が振るわなくてもコンクールで受賞してる子だけ5にする、みたいな教師もいたり、属人的な評定をつける教師が多くいる場合は厳しくなります。
(我が子の中学校ではそうした教師は3年次に軒並みいなくなりました。個人的には助かりましたがタイミング的にまとめていなくなったのは謎が残ります笑)
勉強の進度確認は学校・塾に任せないで親もやる
推薦対策だけではなく、当然学力対策も必要なため、充分な学力を身に着けさせるサポートも必要です。
親ができる次の努力は、子どもの勉強を見てあげることです。中学校に任せることは論外で、塾に通わせてるから安心ということもなかなか厳しいです。少なくとも、我が子には難しく、その理由は「自分でスケジュール管理ができない」からでした。
やる気は感じられたのですが、例えば塾の課題を計画的に進めることができず、ギリギリになってやっつけで進めてしまうことも多々あります。
毎日、勉強していた内容を把握し、その上で確認テストを親が自作して一日の締めくくり解かせる、そんな日々を送っていました。
もちろん、お忙しい親御さんにとって難しいことかもしれないのは重々承知ですが、親が一緒に子どもの勉強を確認していくことが子どもの学力向上に一番つながると考えています。
狙う高専によって攻略法は変わる
断言できることは、通いたい高専の行事や体験入学、見学などは絶対にしておいたほうがいいです。雰囲気もそうなのですが、例えば面談を担当していただく高専の先生や担当者様とは絶対にお話を聞いたほうが良いですし、在校生である先輩学生とお話できる機会がたくさんあるからです。
- 一般公開していない学力試験の合格者平均点を教えてもらえる場合がある
- 相談会で面談担当者と直接お話ができる機会があり、子どもとお話した際に「こんな感じでお話できるなら全然大丈夫だよ」みたいに言っていただけることもある
- 先輩学生からたくさんアドバイスをいただける。推薦に必要なこと、面接時に聞かれたこと、どんな流れだったのか
- 学力試験は難しかったという声がほとんど。推薦を受けられるなら受けるべきというアドバイスがほとんど
- 面接時に使えるエピソードトークをたくさん用意する(先生とこんな話をした、先輩学生とこんな話をしたなど)
また、推薦を受ける高専と学力試験を受ける高専と分けることができるということも高専の人事担当者から確認することができました。分けることでデメリットはないと断言してくれます。
ただし、別途費用が発生するため親として
学力の確認は模試を受けまくる
高専に特化した模試があります。
ナレッジスターさんが開催する高専模試です。

高専を受ける他の学生を並べての順位がでるため、自分の立ち位置が把握できます。
毎年、定期的に開催をするようなので夏を過ぎたあたりからチェックするといいです。
ナレッジスターさん自体非常に良いサービスで、我が子もお世話になりました。ナレッジスターさんに通わせていると模試が無料だったので、そこもお得です。
ただし、一点注意があります。以降は修正されるかもしれませんが個人的に残念な部分というか、危ない部分と思いました。
- 高専を3つ選び各校で判定を出してくれますが、特定の高専の判定がおかしかったです。
- A高専は合格者平均400点のところ、A判定。B高専は合格者平均360点のところ、B判定
- 問い合わせたところ、曖昧な回答。次の模試でも同じような結果になったため、修正されない?
- 判定を真に受けると本番で痛い目に合うかもしれないので要注意
- 判定に頼ることなく、各高専が出している合格者平均点をしっかり見て参考にしたほうが良い
親としてできることまとめ
- 評定を上げられるようにサポート(提出物確認、勉強の進度確認含む)
- 調査書に書いてもらえる内容を把握し、子どもに薦める(委員会活動やコンクール等)
- 模試等で学力を観測
- 高専に特化した教材を準備するため、高専に特化した塾等に通わせる
- 勉強に集中できる環境を整える(我が子は部屋に引きこもるとゲームをして過ごすので、リビングで勉強させるようにしてました)
- 勉強の準備は親がやる(参考書やテストなどのコピー。プリンタを準備しておくなど)
- プリンタはインク代が高いので、大量印刷が得意なインクタンク式のプリンタを用意する(安いプリンタだと、インク代がかなり高くてコスパ悪い。我が家では恐らくA4用紙3万枚分使用した)
- なにはともあれ、子どもの意思が最重要なので、最終的には子どもの意思に任せる