こんばんは。
千葉県四街道市でホームページ作成・Web制作を生業にしているma-sanです。
写真はまったく関係ありません。
「ABOUT FACE インタラクションデザインの本質」、読み終わりました。
昨日の記事、本書は少しずつ読むものだと書いたにも関わらず、お休み中なのが幸か不幸かおもしろかったので一気に読んでしまいましたね。
デジタル界隈を生業とする方々にとって必読といえるのも納得です。
一緒にお仕事をする方々と前提条件があっていないせいで齟齬が生まれたりすることがあるのですが、この本書を読んでいるかいないかで大きく仕事のクオリティも変わりそうです。
個人的に読んでいてしっくり来たのは以下のテキストです。
- UIは実装モデルではなくユーザーのメンタルモデルにもとづいて作る
- ユーザーがバカにされたと感じないようにする
- 配慮のある製品は上品に失敗する
- ユーザーは初心者でいたいわけではないが永遠の中級者でもある
- 悪魔は細部に宿る
これらのテキストに対して、なんらかのヒントを得て、アプローチをしていきたいと思える方にとっては本書は確実に力になります。
一緒に仕事をする方々にはぜひ、読んでもらいたい。
一方で、難点もあります。
本書は600ページという、「ちょっと読んでみてよ~」というには分厚い内容で、なおかつ内容は重厚。フランクな文体だったりしますが其実は方法論ではなく、それこそメンタルに訴えかける内容だったりする。
人によっては「ぱっとみてぱっと応用できるようなものじゃないの?」と拒否してしまうでしょう。
いっそ割り切って、そういう「すぐ使えるフレームワークに飛びつきがちな人を振り分ける」こともできるかもなと思いましたが、それこそ本書の方向性と異なる。残念なことに本書を推薦し、実践し、様々な人に普及できるほどの訴求が僕自身にはできません。
また、兎にも角にも紹介としてあがってくる情報やUI・サービス等が10年ほど前のものだったりするので、若干デジタル界隈の歴史を遡ってるような錯覚を覚えてしまい、たったそれだけで「古い情報」と錯覚する若い方もいそう。
かなり前の書籍を訳した本書であるため仕方ないと思いつつ、とはいえそこだけで引っかかるのも非常にもったいなく、なんとかして業界経験が少ない若い方々にも本書を読んで欲しい。
デジタル界隈でいきる(広義な意味での)デザイナー、プロダクトマネジメントをする方々みんなに読んで欲しい必読書。
読んだら確実にパワーアップできるし、困ったときの辞典的な使い方もできますよ。
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