Web制作会社と言ってもたくさんの特色がある。
運用に強い企業、ビジュアルに強い企業、デザインに強い企業にシステムに強い企業。
シンプルに人材が沢山いるから人海戦術を得意とする企業もあれば教育を得意とし、クライアントを含めてチームビルディングを可能とする企業もあります。
なんやかんやとこの業界に関わって20年程になりますが、その中でもここ最近の変わりようはようやくWebという技術に人々の思考が追いついてきた気がします。
20年以上前であればWebを利用する人はかなり少なく、利用しているだけでギークな扱い。タイピング速度が早いだけで同級生に驚かれる。そんな時代から20年ほど経った現代ではごく普通にパソコンは扱うし、スマートフォンでお仕事する人も多い。
求められるスキルも大きく変わってきています。
一昔前であれば「ちょっとしたデザインと、ちょっとしたコーディングと、ついでにJavaScriptとWordPressさえできればOK」という時代もありましたが、どんどんとそれらのスキルは不要であり、如何にして「ビジネス」「マーケティング」を考えられるか。
デジタルを通してビジネスを変えていける人材が求められるようになってきました。クライアントから声がかかるのはエンジニアやビジュアルデザイナーではなく、主体的に「変わり続ける人材」を求めるようになりました。
単純な「Webサイトを作ってください」という時代はすでに終わりつつあります。
ノーコード、YoutubeやSNS各種、Webサイトを作るというコト自体が少なくなってきました。
テクニカルなコードやグラフィカルなビジュアルを求められる、ということも少なくなってきました。
昔ながらのWeb制作はどんどんと単価が安くなっていくなかで、現状維持をしようとしたら確実に衰退していく業界です。これだけものすごい勢いで失っていく業界も珍しいです。
世の中に溢れたフレームワークを用いて作れるのは当然になり、自分で作ること自体にも意味が薄れ、あとはどれだけ世の中に影響が与えられるか、企業に所属し続けるということもだんだんと「リスク」になってきています。
同じことだけを求めるのではなく、変わり続けなければ生きていけない業界。
Web業界はなかなか厳しいですが、厳しいだけならどこだって同じ。
あえて楽しみなところは「正解」が限りなく無限に近く、かといってあらゆることが失敗になりやすい。チャレンジしやすいけどあっという間に終わってしまう。
おそらくではあるけどWeb制作会社として、変わらずに活動をできているのはそれだけ制作スキル以外の「特色」を持っている方々、企業であり、その特色がない方々はどんどんと淘汰されていっています。
かくいう私も淘汰される側の人間になりつつあります。
コーディングはもう求められませんし、テクニカルな部分もだんだんと自動化もできるようになり、デファクトスタンダードと呼ばれるようなフレームワークもバンバンでる上でのChatGPTなどのAIも出てきて、昔ながらのWeb制作はもはや時代遅れになりました。
副業は「Web制作」ではありますが、それも近いうちに終わりを迎えそうです。
ただのWeb制作は終わりを迎えますが、如何にしてクリエイティブを作っていけるのか、その上でビジネスとして大きくしていけるか、誰かに影響が与えられるか、というところになるためそのためのプログラミングなどの制作スキルは「当たり前の手段」になりました。
そんなわけで自分自身の特色はなんだろう?と思っている中で結局は「Web制作」+「アクセシビリティ」+「テクニカルディレクション」です。
ということでそんなやっていくことをキメた私は本業に限らず色々活動をしていき、停滞する業務はどんどん引き継ぎを行いつつフェードアウトしていく予定です。
サービスを具体化するためのアウトプットとしても当Webサイトを使っていこうと思いますので、宜しくお願い致します。