【やさしい世界】オフィスにルーロ(お掃除ロボット)を連れてきた
とある、東北地方にある小さなWeb制作会社のオフィスに、白くて小さなお掃除ロボットがやってきました。
オフィスには一年ほど掃除されていないお部屋があり、中にはコツコツ掃除をしている心のやさしい人達がいます。
そんな人達を助けるためにやってきた小さなお掃除ロボット。
がんばるためにどうしても「きゅるるるぅ〜」という鳴き声をあげてしまいます。
そんなお掃除ロボットを快く思わない人たちもいます。
お掃除ロボットは、お掃除をしない人たちに「うるさい」と言われて追い出されてしまいました。
お掃除ロボットは「きゅるぅ」と小さな泣き声を上げて、別のお部屋に移動されてきました。
そこにいる人達はお掃除ロボットを快く迎え入れ、一生懸命がんばるお掃除ロボットを応援しながら「ここが引っかかりそう」「大丈夫かな」と気にかけます。
お掃除ロボットを迎え入れたお部屋は、たくさんの人たちがお掃除ロボットに頑張ってもらえるように自分たちも整理整頓を始めたのです。
お掃除ロボットはそんな人達のために、今日もしゃかりき元気よく「きゅるるる〜」と言いながらオフィスをきれいにします。
「うるさい」と言った人たちがいるお部屋は今日もゴミまみれ。一部、頑張って掃除をしてくれる人たちが大変な思いをする毎日です。
一週間、一ヶ月、一年……。
お掃除ロボットは今日も頑張って、毎日毎日お掃除をしてくれます。
ひとりぼっちだとたくさん転んだり、動けなくなったりして人の手を借りないとちゃんと働けないお掃除ロボット。
そんなお掃除ロボットが働けるように、人が気をつけるだけでちゃんときれいなオフィスが維持できます。
今日もたくさんお掃除するお掃除ロボット。
とっても弱くて頼りないけど、そんなお掃除ロボットだからこそ汚す本人である人たちの意識が自然と変わり、きれいでちいさなやさしい世界がオフィスにうまれました。
めでたしめでたし