ロボット掃除機RULO(ルーロ)が強力な理由を考察

前回の記事ではロボット掃除機RULO(ルーロ)をべた褒めしてみたけれど、冷静になって考えるとロボット掃除機がなぜこんなに便利に思えるんだろうと考えてみる。
結論としては「部屋をキレイな状態を維持できる」+「掃除する時間を別なことに使えるようになる」という2点の大きなメリットがあるからでしょうか。
なお、RULOの特性としては丸みを帯びた三角形によるデザインで、部屋の角や隅まで掃除ができる、日本の建築物にフィットしたところでしょうか。

前回の記事:
約一年間ロボット掃除機RULO(ルーロ)を使ってみたけど便利すぎた

というわけで、実際に他のロボット掃除機を比較検証をしてみたわけではないけれど1年間ほど使ってみた感想もあり、その上でロボット掃除機というのはどのようなデザインが成されているのかを考察してみます。



INDEX

  • ロボットのために人間が働くデザイン
  • 無意識に働きかける構図
  • 自分以外が働いてくれるという安心感
  • 意思疎通ができない弱いロボット
  • ロボットを使うのは結局人間

ロボットのために人間が働くデザイン

ロボット掃除機を利用するにあたって、必須とも言えることがあります。
それは「床に物を置かない」です(部屋をキレイに保つ条件かも?)
なんのこっちゃ、と思われるかもしれませんが床に服や小物類をおいていると、ロボット掃除機にとっての障害物がたくさんあることになり、結果としてあまり掃除ができなくなったり、小物や服に引っかかって動作不良になるなどロボットが回避できない事象が発生しやすくなります。

そのため、大前提として「予め部屋をキレイにしておく」「部屋をキレイに保つ」ということがポイントです。
勘違いをしてはいけないのはロボット掃除機とは「部屋をキレイにしてくれる」ではなく「部屋をキレイに保つ」というデザインがされているんだろうなと思ってます。

無意識に働きかける構図

人間が普段から物を散らかすような状態の場合、ロボット掃除機はフル活動することはできません。
動作不良を起こしたり、障害物を避けまくって細かいところまで掃除できない、など。
そのため、人間側が「床に物を置いたらRULOがうまく動かなくなるな」という意識が働きます。
それは次第に無意識のレベルとなり床に物を置く、という行為すらしなくなります。

自分以外が働いてくれるという安心感

また、タイマー機能(スケジュール機能?)によって自分が見ていない、自分が家にいない時間帯に動いているという安心感があります。
安心感を得るためには自分自身がしっかりと室内の導線を確保しておき、「よし、今日も部屋をキレイな状態で出かけることができているぞ。でかけている間に細かいゴミはRULOが掃除してくれる」という安心感を得ることができます。
人間が毎日掃除機をかけるのはしんどいですが、ロボットであれば多少雑であっても毎日掃除してくれるということは非常にありがたいのです。

意思疎通ができない弱いロボット

どんな動きをするのかわからないのがこのお掃除ロボットの魅力でもあります。機種によってはどのような動きをするのかある程度コントロールができるなどもあると思いますが、そこに労力をかけたくないからこそのロボット掃除機です。
人間同士であれば言ったとおりにできない、ということはお互いにとってストレスになるかもしれませんが、相手は所詮ロボットです。
「まぁ、動いてくれるだけいいか」という思考と「あ、動かなくなったのは僕が部屋をこういう状態にしてたからか」なんて考えさせてくれます。
なんというか、ペットがなにかをしでかしても「飼い主である自分が悪いなぁ」とか、弱い存在がなにかをできない、達成できないときに「自分がなんとかしてあげないとな」と思えるのが良いデザインだなと思います。

ロボットを使うのは結局人間

人間が道具を使ってなにかをする、ということはよくあるのですがこのロボット掃除機の良いところは「人間の無意識に働きかけること」です。
よくマーケティングのお話で「ドリルを買おうとする人は、ドリルがほしいのではなく、穴を開けたい」という話が有名だったりします。
ほしいものはドリルではなく「穴」ということですね。
ロボット掃除機の場合はロボットがほしいのではなく、「キレイな部屋を保ちたい」という状態がほしいはずです。
ここで、ロボット掃除機が素晴らしいことはこの価値に加えて「部屋を掃除する時間が少なくなる」というのも大きな魅力です。

ロボット掃除機というものは日頃から掃除をする方にとって更に生活が充実するための機能を備えている、ということがポイントですね。

まとめ

便利だなぁ、とか継続していくものというものは意識的にせよ、無意識的にせよ人の生活と合致したものがほとんどです。
そこで、モノをもたせる事自体を目的とするのではなく、「結果」や「状態」に対して、どのような行動していくのか、どのようなフィードバックがあるのか、ということが合致するからこそ、ロボット掃除機も僕自身にとっては「魅力的な存在」になっているはずです。

「弱いロボット」ということも一つのヒントになっているでしょう。
なにせ、最初から「完璧に掃除をしてくれるロボット掃除機」というコンセプトで売りに出し、ユーザー側も期待していたら「なんだ、結局人間が掃除しておかないといけないじゃん」となるからです。

「弱いロボット」でも適切に導いてあげれば人間の生活を豊かにしてくれる存在にもなり得ることは、今後デザインなどをしていく上で欠かせない思考になります。

ロボット掃除機「ルーロ」 | 掃除機 | Panasonic

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