医療業界においても、ホームページの重要性は年々高まっています。特に、クリニックを開設する先生方からホームページ作成の相談を受ける機会が増えています。この記事では、これからホームページを作成しようと考えている先生や関係者の方々に向けて、基本的なポイントと注意点をまとめました。
ホームページを作成するために考えることは3つ
- Google対策(ローカルSEO)
Googleは検索エンジン。ウェブを利用する方々で使ったことがない人がいないと言っても過言ではないほど、日常的に利用されるものです。
その重要性はWebマーケティングでもトップレベル。特に地元に根付いた病院・クリニックを作っていくにあたってはこのGoogleの検索に引っかかるかがとても大切です。
検索順位はGoogleに評価され、利用する患者さんのニーズにあわせて表示させるのです。
また、病院やクリニックを検索する患者さんのほとんどはスマートフォンを利用しています。
スマートフォンに対応されているかも評価につながるため、こうした基礎ができてこそのGoogle対策になるのです。 - クリニックのホームページとしての基本原則を考える
・院長・先生が運用に携われる
・必要なコンテンツを十分な情報で掲載する
・アクセス、診療時間、専門分野などの特徴
・電話・お問い合わせ・予約システムの充実化
・院長・先生の顔・人柄が見えるコンテンツがある
・スタッフ紹介があれば尚可
・スマートフォンで閲覧ができる - SNSの活用(X、LINE、GoogleMap)
・LINE公式アカウントを開設
・X(旧Twitter)を開設
Google対策(ローカルSEO)
Googleは、日常的に利用される検索エンジンであり、その影響力は非常に大きいです。特に、地域に根付いた病院やクリニックを運営する場合、Googleの検索結果にどのように表示されるかが患者獲得のカギとなります。
ローカルSEO対策を行うことで、地域の患者さんに自院を効果的にアピールすることが可能です。まず、Google マイビジネスに正確な情報を登録し、地元の検索結果に表示されるようにしましょう。また、スマートフォン対応のサイトを作成することも重要です。多くの患者さんがスマートフォンで検索を行うため、モバイルフレンドリーなサイト設計が必要です。これにより、Googleからの評価も高まります。
クリニックのホームページとしての基本原則
クリニックのホームページを作成する際には、以下の原則を意識することが大切です:
- 院長や先生が運用に携わる:
ホームページはクリニックの顔となるため、院長や先生が積極的に関与することで、信頼性や親しみが増します。特に、世の中に公開されるホームページに対して院長を筆頭に先生がその専門領域や熱量を患者さまに伝えることは非常に重要です。 - 必要なコンテンツを十分な情報で掲載:
診療時間、アクセス、診療科目、専門分野など、患者さんが求める情報を詳しく掲載しましょう。 - 予約システムやお問い合わせの充実:
オンライン予約システムやお問い合わせフォームを導入することで、患者さんの利便性が向上します。 - 院長やスタッフの顔が見えるコンテンツ:
院長やスタッフの紹介ページを設けることで、患者さんに安心感を与え、信頼関係を築くことができます。 - スマートフォンでの閲覧が可能:
モバイル対応のサイトデザインを取り入れ、どのデバイスからでも快適に閲覧できるようにしましょう。
SNSの活用(X、LINE)
SNSは患者さんとのコミュニケーションを深め、クリニックの認知度を高めるための有力なツールです。
- LINE公式アカウント:
LINEを利用することで、患者さんへのお知らせや診療情報の配信が可能になります。特に、高齢の患者さんにも使いやすいインターフェースであるため、積極的な活用が推奨されます。 - X(旧Twitter)アカウント:
診療情報の告知や医療に関する最新情報の共有、地域とのつながりを強化するために活用します。
ホームページの構成
クリニックのホームページでは、それぞれの専門性や診療内容を詳しく説明することが求められます。これにより、患者さんは自分に合った診療科を容易に見つけることができ、信頼感が高まります。以下の診療科ごとに説明するページを用意するのが一般的です。
- 内科
- 整形外科
- 眼科
- 歯科
- 心療内科
- 耳鼻科
- 皮膚科
- 小児科
- 泌尿器科
- 産婦人科
各診療科にごとにどのようなページ構成にするのか、以下にまとめさせていただきます。
診療科の概要
専門科による強みや診療する一般的な症状や病気、対応可能な年齢層(子どもから高齢者まで)を簡潔に説明します。内科の診療範囲(風邪、生活習慣病、消化器症状など)を示し、患者さんが自身の症状に合った診療科であることを確認できるようにします。
対応する主な症状・疾患の一覧
高血圧、糖尿病、高脂血症、風邪、インフルエンザ、胃腸炎など、クリニックが対応可能な主な症状・疾患をリスト化し、それぞれについて簡単な説明を追加します。専門性の高いものがあればその旨も説明します。
治療方針や診療の流れ
一般的な診療の流れ(初診、検査、治療、フォローアップなど)を記載し、患者さんが受診前に流れを把握できるようにします。また、治療におけるクリニックの方針(患者さん中心のケア、最新のガイドラインに基づいた治療など)を明示します。
担当医師プロフィール
担当する医師の経歴、専門分野、医師としての経験年数、資格などを掲載し、患者さんが医師の専門性や信頼性を感じられるようにします。
メッセージ
患者さんへのメッセージや診療に対する姿勢、心がけなどを医師からのメッセージとして掲載し、親近感を持たせます。
診療時間・受付時間
診療時間と受付時間を分かりやすく表記します。曜日ごとの違いがあれば、それも明記します。
予約方法
オンライン予約システムや電話での予約方法を案内し、予約の流れやキャンセル方法も説明します。
クリニックで行える検査の一覧
血液検査、尿検査、心電図、エコー(超音波検査)など、対応可能な検査内容を具体的に説明します。
設備紹介
使用している医療機器や設備の写真と説明を掲載し、どのような機器を使用していることをアピールします。
よくある質問(FAQ)、患者さんからよく寄せられる質問と回答
受診時の持ち物、検査の際の注意点、費用についてなど、患者さんが気になるポイントをQ&A形式でまとめます。
アクセス情報・地図(クリニックの所在地とアクセス方法)
最寄り駅やバス停からの道順、駐車場の有無、周辺の目印などを具体的に記載し、患者さんが来院しやすいように配慮します。Googleマップを埋め込んで、ナビゲーションを提供するのも効果的です。
医師による健康情報やコラムの発信
季節ごとの健康管理のアドバイス、生活習慣病予防のための情報、簡単なセルフケアの方法など、患者さんに役立つ情報を掲載することで、ページの充実度を高めます。
まとめ
病院やクリニックのホームページは、患者さんとの最初の接点となる重要なツールです。ローカルSEO対策やスマートフォン対応、適切なコンテンツの配置により、患者さんのニーズに応えるサイト作りを心がけましょう。また、SNSの活用を通じて、地域とのつながりを強化し、信頼を得ることができます。
ホームページの作成においては、プロフェッショナルの支援を受けることで、より効果的なサイト運営が可能となります。医療の現場で忙しい先生方にとって、専門家のサポートを受けることは、時間の節約と効果的な集患につながるでしょう。是非、ご相談ください。